フリーランス・荷主専属契約・正社員・契約社員・アルバイト・派遣問わず、軽貨物運送ドライバーは街中を密集して運送するタイプの近距離軽貨物運送ドライバーが大半を占めています。その逆に都市間運送を担う長距離運送軽貨物ドライバーは非常に少数です。なぜ長距離運送軽貨物ドライバーが少ないかというと、それは軽貨物運送車両と軽貨物運送ドライバーの契約形態にあります。1つめの軽貨物運送車両ですが、軽バンや軽トラックが主流の軽貨物運送業界にとって、長距離運送は相性が悪いからです。ガソリンの消費量に対して、積載容量が少ない、これでは利益になりません。2つ目の契約形態ですが、大半の軽貨物運送ドライバーは経営体力が少ないフリーランスや零細企業です。これでは大型トラックを購入、維持、運用する事は難しいです。だからこそ軽貨物運送業界は近距離運送を、体力がある物流ロジティクス会社は長距離軽貨物運送を担うという棲み分けがなされているのです。しかし昨今では、ライドシェアによる大型トラックの共同保有や、中古大型トラックの格安レンタル業者が台頭してきたことにより、ブルーオーシャンである長距離軽貨物運送事業に乗り出せるようになってきているという側面も業界内にはあります。